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自律神経は、自分の意思とは関係なく、
刺激や情報に反応して、からだの機能をコントロールしています。
逆に言えば、意識してもできないことを担当するのが自律神経。
眠っている時に呼吸する、 血液を流す、胃で食べ物を消化する、腸で栄養を吸収する、
老廃物や疲労物質を集めて便や尿で排泄する、などすべて自律神経のおかげです。
運動すると脈拍がはやくなる
⇒ 運動すると筋肉は多量の酸素を消費する。
これに反応して、脈拍をはやめて、筋肉にすばやく酸素を運ぼうとしている。
暑いと汗をかき、寒いと鳥肌がたって体がふるえる
⇒ 体温を下げるために汗をかく(汗が蒸発する際の気化熱で体が冷える)。
体温を上げるために、筋肉を小刻みに動かす。
寝ているときは、脈拍数が少ない。
⇒ むだなエネルギーを消費しないように、基礎代謝を下げている
(生命を維持しながら、必要な休息がとれるように調整している)
細菌が入ってきても、すぐ病気にならない
⇒ 免疫系にはたらきかけて、必要な部隊が攻撃側と防御側にわかれて
細菌から体を守りながら撃破する。
これらもすべて、自律神経のおかげ。
自律神経は、状況にあわせてからだを適応させるために、
からだの中からと、外からの情報や刺激にあわせて、自動的に作動しています。
おどろいた時に、心臓がドキドキする。
心配ごとがなくなってホッとしたとたんに、お腹がすく。
緊張するとトイレが近くなる。
ストレスがたまって、甘いものが食べたくなる(お酒を飲みたくなる)。
おおぜいの前でスピーチをする時に、心臓がバクバクと緊張したり。
これも、自律神経のはたらきです。
自律神経はすべての動物が持っていますが、
感情をもつ高等動物ほど、その影響は大きくなります。
ストレスなどで、体調をくずすのは、
ストレス(感情) ⇒ 自律神経のみだれ ⇒ 生命活動の乱れ ⇒ 体調不良
となるわけですね。
自律神経は、相反するはたらきをする次の2つから成り立っています。
昼間の活動で疲れたり故障した体を、
夜間の睡眠で休息させて故障を修復して、元の元気な状態に戻す。
相反する2つの神経がバランスよくはたらくことで、
いつも健康でいられるようになっているのです。
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